Unity 6 は、これまでで最も安定した Unity エンジンのバージョンで、リリース前に 6 か月間のテストが行われているので、開発者の皆様に安心して新しいプロジェクトをスタートしていただくことができます。Unity 6 には、Unity 2023.1、Unity 2023.2、Unity 6 Preview で搭載されていたすべての機能と特徴が含まれています。
Unity 6 を導入するメリット
レンダリングパフォーマンスの強化
ユニバーサルレンダーパイプライン(URP)と HD レンダーパイプライン(HDRP)の両方に大幅なパフォーマンス強化や機能追加が施され、コンテンツにもよりますが、CPU のワークロードをこれまでより 30 ~ 50% ほど削減し、さまざまなプラットフォームでよりスムーズで高速なレンダリングが実現できます。
プロジェクトを成功へ導く高い生産性
改善された UI Toolkit により、UI 要素にデータを接続する際の容易さと柔軟性を高め、より優れたプロファイルオプションにより、スムーズで直感的なワークフローを実現しました。また、その他のツールキットや AI を用いた先進的な機能も Unity 6 エディタと緊密に連携・統合されており、開発プロジェクトの生産性を向上させます。
進化したマルチプラットフォーム対応
これまでと同様、Unity 6 でも多くのプラットフォームへのビルド・パブリッシュをサポートしています。Web プラットフォームにおけるモバイルブラウザのサポート、Android での Play Asset Delivery 対応など、プラットフォーム毎に機能追加・改善が施されたほか、各プラットフォームでのビルド設定を個別に設定できるようになり、プラットフォーム毎の最適化を柔軟に行えるようになりました。
Unity 6 の機能ハイライト
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CEDEC 2024 で、Unity 6 の主な特徴や、各種サービスのロードマップを紹介しています。
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Unity 6 の主な機能、レンダリングパフォーマンスやマルチプレイヤーゲーム制作の強化、ウェブプラットフォーム対応の強化などを紹介しています。
Unity 6 における機能追加、パフォーマンス改善、バグ修正などの詳細はリリースノートをご覧ください。また、Unity マニュアルの新着情報ページでは、最も重要な新機能の詳細をご覧いただけます。
Unity 6関連のコンテンツハブ
サンプルプロジェクト
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リアルタイムシネマティックデモ『Time Ghost』からリリースする2つのパッケージのうちの1つで、環境シーンの作成に使用されたテクニックとアプローチを紹介するためのサンプルシーン。
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リアルタイムシネマティックデモ『Time Ghost』用に作成されたキャラクターを含む Unity 6 サンプルパッケージが含まれており、主に Unity のランタイム AI である Sentis の実装を学べる。
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2D ライト、シャドウ、スケルタルアニメーション、スプライトライブラリ、ビジュアルエフェクトなど、Unity の 2D 機能で構築されたトップダウン農業シミュレーションゲームのサンプルプロジェクト。
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2D スプライトやSprite Custom Lit Shaderを活用したライティング表現、VFX Graph を使用してグレアや波紋効果の表現などを学べる、3 マッチパズルゲームのサンプルプロジェクト。
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スプライト アニメーション、パーティクル エフェクト、基本的な 2D 移動を適用および同期する方法を学習できるように設計された 2D 協力型宇宙アドベンチャーサンプルゲーム。
eBook
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ユニバーサルレンダーパイプライン クックブック: シェーダーと視覚エフェクトのレシピ
ユニバーサルレンダリングパイプライン(URP)を使用して人気のある効果を生み出す 12 のレシピを紹介しています。X線のような画像効果、Shader Graph を使用したトゥーンシェーダーとアウトラインシェーダーの実現、レンダリング機能でアンビエントオクルージョン効果を追加する方法など、幅広いゲーム、アートスタイル、プラットフォームに適用できるビジュアルエフェクトが収録されています。
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Unity 上級クリエイター向けのユニバーサルレンダリングパイプライン
経験豊富な Unity 開発者およびテクニカルアーティストが、開発プロジェクトを Built-in レンダリングパイプラインからユニバーサルレンダリングパイプライン(URP)へ移行することを想定し、2 つのレンダリングパイプラインの違いや移行方法、URP の各機能について解説しています。
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HD レンダーパイプラインにおけるライティングと環境
HD レンダーパイプライン(HDRP)において、ライティング、空、テライン、水、その他の忠実度の高いビジュアルとエフェクトを作成するための包括的で詳細なリファレンスです。新しいウォーターシステム、SpeedTree によるテライン作成を含む新しいテラインツール、空、雲、ライティングエフェクトを作成するためのより多くの機能、HDRP シェーダーとマテリアルのアップデートなどについて学ぶことができます。
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Unity の上級開発者向けData-Oriented Technology Stack (DOTS)
Unity の Data-Oriented Technology Stack (DOTS)の潜在的なパフォーマンスの利点について紹介しています。DOTS に含まれる各パッケージと機能について、ハイレベルな概要を提供するとともに、デザイン指向設計(DOD)に関連する、また影響を受けるコアコンセプトの一部についても説明しています。あなたの Unity プロジェクトが DOTS の一部またはすべてを使用することでメリットを得られるかどうかを判断するために必要な知識をまとめています。
その他
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Unity スタッフによる公式セミナーやチュートリアル、海外スタッフによる講演の字幕版、そして有志によるLT大会など、Unity を学ぶための動画や資料が閲覧できます。
日本の開発事例(※)
Unity は世界中のクリエイターが活用し、さまざまな作品・アプリケーションを開発しています。ここでは、主に日本で開発された事例をいくつか紹介します。
※紹介している開発事例は Unity 6 での開発ではなく、以前のバージョンの Unity での開発事例となります。
ゲーム
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ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅(スクウェア・エニックス)
『ドラゴンクエストモンスターズ3』で実践された、多種・大量の3Dキャラクターを制作するための工夫。鍵は「仕様の共通化」と「自動化」にあり