専門学校ITカレッジ 沖縄/ 沖縄からITプロフェッショナルを生み出すためにUnityを活用した作品制作を

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市場のニーズに合わせて人材を育成できるのが専門学校の強み。 Unityを活用する「ゲームクリエイター科」で総合的な開発力を身につける

自作VRゲームの制作に打ち込む学生たち

沖縄県那覇市の中心部にキャンパスを構える「専門学校ITカレッジ沖縄」。ここには、県内でも珍しい、ゲームクリエイターを育成することに特化した「ゲームクリエイター科」がある。

学生は8割が県内(離島含む)、2割が県外から。既卒の学生が3割と多いのも特徴だ。「ゲームクリエイターになりたい」という学生たちの夢を叶えるべく、日々実践的なカリキュラムに取り組んでいる。

他校にはプログラマ科、デザイン科などもあるが、「ゲームクリエイター科」のアドバンテージは、企画立案・デザイン・プログラム・サウンドから演出まで、プロフェッショナルの現場でゲームを作るのに必要な過程を全て盛り込んだカリキュラム。

学生たちは「ゲームを作る職業に就きたい」という漠然とした思いで入学するが、卒業までにプロの現場で通用する人材に育てあげなければならない。そこで学生たちにまず教えるのが、「世界観を作っていこう」ということだ。単にプログラムができるだけでも、グラフィックが作れるだけでもない。ゲーム制作に必要な過程を広く教えることで、世界観という大きな観点から考えることができるクリエイターを生み出すことができる。

(左から)ゲームクリエイター科講師 赤嶺正実、校長 奥戸類、ゲームクリエイター科講師 城間司

企画立案・デザイン・プログラム・サウンドから演出まで、ゲームを作るのに必要な過程を全てカリキュラムに盛り込む

モデリングした素材をUnity上で扱う授業

その実践的なカリキュラムは、「在学中に企業にアピールできる作品を一つ以上作ること」という教えにつながっていく。実際、学生たちはチームを組み、二ヶ月に一本というハイペースでゲームを制作している。MAYAなどを使った3DCGと、Unityによる実装を学び・実践することで自然と「企業にアピールできる」実力が身についていく。作られるゲームもPC向け、スマートフォン向け、XR、オンラインなど多ジャンルに及び、さらにUnityでのアニメーション制作も行われることも。

学生たちによるVR作品

そうして作られた作品は、学校主催のイベントだけでなく、県内企業も集合する沖縄県最大のITイベント「IT津梁まつり」などに出展され、学外でも活発にプロモーションされる。2020年の「IT津梁まつり」では、学生の作った3つのゲームを出展。VRのホラーゲーム、アクションゲームなどを参加者にも体験してもらった。

シェアトップのUnityを導入することで学生たちが即戦力となる

ゲームクリエイター科卒業生の就職先は、圧倒的にゲーム業界が多い。沖縄県内だけでなく、東京や名古屋などに就職することも多い。即戦力を育成するために、県内のゲーム企業でのインターンシップ紹介制度もある。デバッグなどのアルバイトを行う時間は授業を免除するなど、企業とコラボレーションし即戦力を育成。

Unityを導入したのは、知名度と業界シェアトップという理由から。まずはUnityの基本を教え、学生たちの「創作したい」という意欲が高まってから応用を教えることで、在学中にハイクオリティのゲームを作ることができる。そうして生まれた作品は、自らの顔となるポートフォリオとして、就職活動時に企業に提出することができるというわけだ。

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