毎日Unity(田崎 直哉さん)インタビュー
──受賞おめでとうございます。いまのお気持ちは?
田崎:Unityインターハイ初出場でゴールドアワードを受賞できたので嬉しかったです。ですが、正直なところ優勝したかったので悲しい気持ちの方が強いです。自分は、年齢的に来年度はもう出場できません。もっと前からインターハイの存在に気付けていればなと今は後悔しています。
──今回のUnityインターハイに応募したきっかけを教えてください。
田崎:ネット上で知り合った友人からの紹介がきっかけでした。
──ゲーム開発をやってみようと思ったきっかけを教えてください。
田崎:パソコンゲームで遊んでいる時に、自分ではゲームを作れないのかと疑問に思ったのがきっかけです。それから自分で調べていく内にUnityと出会い、ゲーム開発を始めました。
──今回のプロジェクトで、特にこだわった部分を聞かせてください。
田崎:特にこだわった部分は、公平性です。世の中には運要素が高いパズルゲームがたくさん存在します。しかしこれでは、全てのプレイヤーが平等ではないと思い、独自のアルゴリズムを考え適用し、プレイヤー間での公平性を保ちました。
──作品制作にあたり、影響を受けた作品はありますか?
田崎:「テトリス」や「ぷよぷよ」などのパズルゲームに影響を受けました。中でも「テトリス99」というゲームには強い影響を受けました。このゲームの存在を知った時に、オンライン対戦ができるパズルゲームが作りたいと思った記憶があります。
──今回のプロジェクトで、一番大変だったことは?
田崎:1番大変だったのは、プレイヤーとまともに対戦し合えるAIの制作です。ブロックの最善の設置場所を算出する評価関数を制作するのが非常に困難で、制作するのに1ヶ月もかかりました。今では、自分がプレイするよりも強力なAIを実装できています。
──ゲームを開発する上で、楽しいと感じるのはどんな時ですか?
田崎:自分が作ったゲームを遊んでくれた人から「楽しい」とか「面白い」などの感想を言われた時が1番楽しいというかやりがいを感じます。言われると思わずにやにやしちゃいますね。それからゲームを遊んだ時の感想以外に、どのように実装したのかなどの専門的なプログラムの質問をされるのも嬉しいです。
──「あなたらしさ」というのは作品のどこに表れましたか?
田崎:自分らしさは、バグの少なさに表れたと思います。自分は、ゲームを遊んでいる時にバグがあるととても嫌なので、デバッグを徹底しました。結果的にバグが一切無いゲームが制作できたと思います。
──本大会を通じて他の参加者との交流は生まれましたか?
田崎:本大会で他の参加者とはもちろんたくさんの人と交流することができました。既に知っている人とも直接会って交流することができたので良かったです。名刺交換などが頻繁に行われていて正直ビックリしました。自分は名刺を作っていなくて名刺交換ができなかったのが少し残念なところです。次に交流する機会がある時は、自分の名刺を持っていきたいです。
──今後どんな作品を作っていきたいですか?
田崎:今後は様々な世代の人に楽しんでもらえるようなゲームを制作したいと考えています。最近は、若い世代のみが楽しめるようなゲームがたくさんあるように思います。だからルールが簡単で幅広い人に楽しんでもらうことが出来るようなゲームを次からは作っていきたいです。
──ありがとうございました!
『TheStackerOnline』タイトル概要
シンプルな3D落ち物系パズルゲーム。同色のブロックをつなげて左右の壁を横断させるとブロックが消え、スコアを獲得できる。5つ先のブロックまでプレイヤーが知ることができるので、常に目を配っておくことが高得点の秘訣になる。シングルプレイの他にマルチプレイも実装。
チーム:毎日Unity(田崎 直哉)
2019年度 Unityインターハイ ゴールドアワード作品