Hidetyo’s Apps(藤澤 秀彦さん)インタビュー
──受賞おめでとうございます。いまのお気持ちは?
藤澤:今年もゴールドアワードを頂くことが出来た上、自分の作品を皆さんに知って頂くことが出来たので、とても嬉しいです。
──今回のUnityインターハイに応募したきっかけを教えてください。
藤澤:Unityインターハイ2015から応募させて頂いており、毎回沢山の思い出を作ったり、他のゲーム制作者の方との交流が出来、とても勉強になるため今年も応募させて頂きました。
──ゲーム開発をやってみようと思ったきっかけを教えてください。
藤澤:幼い頃からノートに空想のゲームの企画書を書いていたのですが、その後Unityでゲームを誰でも簡単に制作出来る事を知り、ゲーム開発を始めました。
──今回のプロジェクトで、特にこだわった部分を聞かせてください。
藤澤:空気感です。本作では初めてハイクオリティなグラフィックを目指して制作したので、エフェクトなどの効果やそれを引き出すサウンドに特にこだわりました。ゲームを遊んでいる際に、プレイヤーが世界観に惹かれるような工夫を凝らしています。
──作品制作にあたり、影響を受けた作品はありますか?
藤澤:「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」です。自分にとって初めてのオープンワールドゲームで、広大な世界をどこまでも冒険出来るという点に感動し、本作をオープンワールドゲームにするきっかけになりました。
──今回のプロジェクトで、一番大変だったことは?
藤澤:広大なフィールドを冒険するにあたっての描画処理の最適化です。本作ではとても大きな大地を描画する必要があり、それをできるだけ多くの種類や性能の端末で遊んでもらえるようにするための処理の工夫や調整が大変でした。
──ゲームを開発する上で、楽しいと感じるのはどんな時ですか?
藤澤:完成したゲームを遊んでもらい、皆さんの反応を見る時です。自分の注力した点に気づいてもらえたり、感想を聞いたりするのがとても楽しいです。中には自分の想像していなかった遊び方をする方もいらっしゃるので、驚きや発見もあります。
──「あなたらしさ」というのは作品のどこに表れましたか?
藤澤:自分が初めてUnityインターハイで本選に出場させて頂いた際に制作したゲーム「ラビィの大冒険」から受け継いでいるキャラクターや音楽のフレーズが登場する点です。「ラビィの大冒険」は自分の原点のような存在なので、今後の作品にもその要素を散りばめたいと思っています。
──本大会を通じて他の参加者との交流は生まれましたか?
藤澤:はい。例年通り、沢山の方と知り合ったり情報を共有することが出来ました。様々な方と交流することで色々なことに気づいたり学んだりすることが出来るので、ゲームを作るにあたってとても重要なのではないかと思います。
──今後どんな作品を作っていきたいですか?
藤澤:家庭用ゲーム機に向けて販売できるような製品レベルの完成度の作品を作り、より多くの方に遊んでいただきたいです。そのために更なるスキルアップをし、ゲームメーカーさん等からお話を頂けるような作品を制作出来るようになりたいです。
『虚構ノ世界』タイトル概要
謎の世界で目を覚ました記憶を失ってしまった主人公と、妖精の形のぬいぐるみが協力し冒険しながら謎を解いていくアドベンチャーゲーム。謎の世界は、実は主人公の夢の中。具現化した悪夢である敵は主人公に「ストレス」というダメージを与えてくる。ほか、ワープやゲーム内写真のSNS投稿も可能。
チーム:Hidetyo’s Apps(藤澤 秀彦)
2019年度 Unityインターハイ ゴールドアワード作品