三度目のUnity(二瓶 朝渉さん)インタビュー
──ゴールドアワード受賞おめでとうございます。まずは受賞して率直な感想を聞かせてください。
二瓶:正直信じられません。もともと予選突破すら厳しいだろうと思っていたので、受賞できるとは少しも思ってもいませんでした。本当にうれしいです。
──今回のUnityインターハイに応募したきっかけを教えてください。
二瓶:たまたまインターネットでこの大会を見つけて、昨年度の受賞作品を見て「自分もやってみたい!」と思ったのがきっかけです。特に今年も出場されてた阿部さん、とーこさん、藤澤さんにはすごく影響を受けています。
──ゲーム開発をやってみようと思ったきっかけを教えてください。
二瓶:昔からゲーム開発はチャレンジしていましたが、チュートリアルの本を開いては挫折を繰り返していました。今回新型コロナウイルスの影響による休暇中、せっかく時間があるのだから、本気で勉強してみよう、と思ったのがきっかけです。
──今回のプロジェクトで特にこだわった部分を聞かせてください。
二瓶:判定周りは特にこだわって作りました。自分は音ゲーが大好きで今まで多くの音ゲーを触ってきましたが、判定がズレてたりするとどんなにゲーム内容が良くてもストレスになってしまいます。いろんな人にデバッグしてもらい、違和感がないかを確かめながら作っていきました。
──作品制作にあたり影響を受けた作品はありますか?
二瓶:本当にたくさんの音ゲーに影響を受けています。MuseDashの可愛い雰囲気、太鼓の達人のストーリーモード、beatmaniaの判定方式、DJMAXのコンボエフェクト…正直あげるときりがありません(笑)。
──今回のプロジェクトで一番大変だったことは?
二瓶:システム周りを開発していた時です。いろいろ調べてもそもそも音ゲーの参考資料が少なく、ましてやそこにRPGの要素が入ってくるとなると本当に参考になるものが無くなってしまいました。ただ、その経験もあってかプログラミングの知識は相当増えたと思います。
──ゲームを開発する上で楽しいと感じるのはどんな時ですか?
二瓶:ロジックを考えているときです。一つ一つの処理に因果関係があり、それをどうつないでいくか考えているときは本当にワクワクします。またバグを解決した時もこの上ない爽快感を感じます。
──「あなたらしさ」というのは作品のどこに表れましたか?
二瓶:とにかく本作を「Kawaii」色に染め上げたこと、そして過去受賞歴がなかった「音ゲー」というジャンルで勝負したことは本当に自分らしさが出てると思っています。
──本大会を通じて他の参加者との交流は生まれましたか?
二瓶:今年のインターハイはオンラインだったのでネット上でのつながりは本当にたくさんできました。コロナ禍が収束したら、リアルのつながりに発展させられれば良いなと思っています。
──今後どんな作品を作っていきたいですか?
二瓶:せっかく切り開いた「音ゲーRPG」というジャンルをさらにブラッシュアップした作品を次回は作りたいと思っています。
──ありがとうございました!
『BEAT H!TS』タイトル概要
「Kawaii」がテーマの、音のチカラで敵を倒していくゲーム。流れてくる音にタイミングを合わせるシンプルな音ゲーの要素に、コマンド選択攻撃などRPGの要素をかけ合わせたハイブリッドさが魅力。
チーム:三度目のUnity(二瓶 朝渉)
2020年度 Unityインターハイ ゴールドアワード作品