べくた(瀬戸 徳さん)インタビュー
──この度は殊勲賞、おめでとうございます。
瀬戸:ありがとうございます。
──まずは受賞した感想をお願いします。
瀬戸:今までは自分の趣味として捉えていたものが、こういう公式な場所で賞をもらえたというのは初めてなので、うれしいです。
──今回の「Cir」を作ろうと思ったきっかけは何でしょうか。
瀬戸:よくあるじゃないですか、氷の床ではじっこまで行っちゃうみたいなパズルのゲーム。あれを見たときにこういうパズル、作れたらいいなって思って。あのパズルと今回私が作ったものって考え方が似ていて、まずベースとしてアイデアがあったっていうのと、テーマが発表されたときにうまいことこのアイデア使えるな、と思って開発を始めたっていう感じです。
──ゲームを作っていて大変だったところはありましたか。
瀬戸:大変だったところはネットワーク関係で、いろいろAPIの仕様とか読まなくちゃいけなかったりとか……。実験してはこれ駄目だったっていう、その繰り返しがずっと続いて、それで今の形まで完成させられたっていう感じです。
──開発で楽しかったところはありましたか。
瀬戸:開発している間は頭使ってるだけなので、楽しいって思う瞬間はこの開発をしているときよりも、作品が形になったときです。
──今後こういう作品を作っていきたいなというものはありますか。
瀬戸:もうちょっとアクション性の高いような、リアルタイムな感じのゲームも作ってみたいなっていうふうに思っています。
──今回「Cir」をプレイしてくれた人や、今後してくれる人にメッセージをお願いします。
瀬戸:メッセージというと難しいですけど……すごい細かくて気付いてくれないと思うけど、こういう所を気にしてるっていうポイントがすごくいっぱいあります。言ってもしょうもないようなことばっかりなんですけど……。自分の願望としては、そういう所に気付いてくれたらすごくうれしいっていうのはあるんですけど、メッセージとして言うには及ばないです。あとは、自分のゲームのコンセプトから言うと、ゲームのアプリをインストールした後に(つまらないと思われて)アンインストールされないか、みたいな。このゲームがそこのところをちゃんとクリアできてるか聞いてみたいです。
──ありがとうございました!
『Cir』タイトル概要
ステージを回転させ、プレイヤーである玉をゴールへと導くシンプルなパズルゲーム。箱にとらわれた太陽を奪取し、世界に「夏」を取り戻すという設定。あらかじめ用意されたステージで遊べる「ローカルモード」に加え、ユーザーがステージを制作し、投稿・シェアできる「オンラインモード」を搭載している。
チーム:べくた(瀬戸 徳さん)
2016年度 Unityインターハイ 殊勲賞作品